大豆入札取引年報
 
平成26年産
 
はじめに
 
 公益財団法人日本特産農産物協会は、売り手・買い手から独立した「公正な第三者機関による大豆の入札取引の場」として、平成年産大豆から入札取引を開始しました。その後、平成18年月に、従来の大豆交付金暫定措置法に替わり、農業の担い手に対する経営安定のための交付金の交付に関する法律(担い手経営安定法)が制定され、平成年産から新たな制度の下での大豆生産に対応した入札取引を行っています。
 近年の大豆入札取引の状況を見ると、平成25年産は、取引が開始した後に、全国的に予想外の減収が明らかとなって集荷見込数量が下方修正され、著しい不作年であった平成16年産に次ぐ価格の急騰が発生しました。さらに、平成26年産では、全国的には生産計画の集荷予定数量を確保できたにもかかわらず、特定産地品種銘柄が作柄不良から急騰し、それが他の産地品種銘柄にも波及することにより、大豆全体の価格が高騰しました。
 このような状況は、気象要因による作柄変動だけで説明できるものではなく、近年、大豆の作付面積が漸減し単収も停滞する傾向となって供給力が低下しつつある一方、国産大豆を使用した大豆加工食品に対する消費者ニーズの高まりを受けて国産大豆の需要がこれまでにないほど増大しているなど、需要と供給の構造的な変化が背景となっていることに留意する必要があります。
 本報告は、年産毎の取引の概況と取引に係わる集計データを整理し、業務の記録として保存するとともに、入札取引登録者、関係行政機関に事業実績に関する情報を提供するものですが、入札取引の経過の中に反映された国産大豆の状況は、今後の政策やビジネスを考える上での貴重な資料を提供するものと考えます。
 当協会といたしましては、需給実態を的確に反映した大豆の価格形成が、大豆の円滑かつ適正な生産、流通、消費に不可欠であるとの認識の下、今後とも関係者の方々のご協力を得て、入札取引の仕組みの改善、業務運営に全力を尽くして参りますので、皆様方のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 
平成27年3月
公益財団法人日本特産農産物協会
理事長 高 橋 コ 一
 
目            次
 
第T部 平成26年産の事業運営の内容
1.大豆入札取引の概況(PDF:1,305KB)
  (1) 取引参加者登録状況
  (2) 入札取引開催状況と入札参加状況
  (3) 国産大豆の需給と入札取引数量
  (4) 入札・落札状況
  (5) 落札価格
2.大豆入札取引の運営に関する特記事項(PDF:264KB)
  (1) 入札取引に関する規定等
  (2) 年産入札取引開始の準備
  (3) 無効札発生状況
  (4) 取引監視
  (5) 入札システムの回収取引監視
  (6) 入札取引データの活用
3.平成26年産入札取引に係る平成27年度協会業務・財務資料(PDF:405KB)
4.平成26年産入札取引に係る平成27年度協会業務・財務資料(PDF:388KB)
5.大豆入札取引委員及び取引監視委員名簿(PDF:253KB)
6.大豆入札取引委員会及び取引監視委員会の開催(PDF:371KB)
 
第U部 資料編
1.大豆入札取引の仕組み(PDF:407KB)
2.平成26年産大豆集荷・販売計画(PDF:1,065KB)
3.平成26年産入札販売計画(PDF:199KB)
4.落札結果集計表(PDF:1,89KB)
  (1) 年産集計
    (1)-1 産地品種銘柄粒区分別上場数量・落札数量・落札価格(年産計
    (1)-2 産地品種銘柄別上場・落札数量・落札価格(普通大豆)年産計
    (1)-3 産地品種銘柄別上場・落札数量・落札価格(特定加工用大豆)年産計
  (2) 月次集計
    (2)-1 産地品種銘柄別上場・落札数量・落札価格(普通大豆)月次集計
    (2)-2 産地品種銘柄別上場・落札数量・落札価格(特定加工用大豆)月次集計
  (3) 取引指標価格
  (4) その他の集計
    (4)-1 産地品種別落札数量・平均落札価格
    (4)-2 産地別落札数量・平均落札価格
 
全文(PDF:2,865KB)
 

資料の配布について
 
冊子の配付を希望される方は、当協会までご連絡ください。
  公益財団法人日本特産農産物協会
  〒107-0052  東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル3階
    TEL:03-3584-6845
    FAX:03-3584-1757
    E-mail:info@jsapa.or.jp
   担当:今城 正昭
 
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