1−6 北海道産とよまさりの品種別需給と価格
 北海道産大豆の主力品種である「とよまさり」の平成21年産の月別落札価格は、最初比較的高い水準で推移し、5月には一旦下がり、その後やや上昇する形で推移した。
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  北海道産とよまさりは、農林水産省告示「農産物規格規程」で産地品種銘柄に指定されている。しかしながら、「とよまさり」は、単独の品種ではなく、白目大粒の形質を有する複数の品種で構成される銘柄であり、平成21年産では、トヨコマチ、トヨハルカ、トヨホマレ、トヨムスメ、ユキホマレの5品種で構成されている。
  品種別作付面積をみると、以前はトヨムスメが最も多かったが、新品種としてユキホマレが平成13年産で登場して、年々その作付面積が増加し、トヨムスメは減少傾向にある。トヨムスメ、ユキホマレ以外の品種の作付面積は、ごく僅かである。[1-6-2
  平成21年産取引では、トヨムスメについては落札も多いが、トヨムスメ以外の品種(大部分がユキホマレ)については落札が少なく、トヨムスメとそれ以外の品種の間に落札率に大きい開きが生じた。平成22年12月に開始した平成22年産取引にもその傾向が続いている。[1-6-3
  このような状況は、平成21年産に至って顕著になっており、落札率、落札価格ともトヨムスメがその他の品種を上回っているが、平成18〜19年産では、トヨムスメの落札価格は、平均を下回っていた。トヨムスメに対する一定の需要があるものの、供給状況が大きく変化したことを反映したと思われる。[1-6-4] [1-6-5
 
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